「フィギュア17」アフレコ取材 #2

メンバー(赤坂、三分坂スタジオにて)
高橋ナオヒト監督 / 矢島晶子さん(椎名つばさ役)/ 折笠富美子さん(椎名ヒカル役)
小山力也さん(D・D役)/ 佐藤政道さん(椎名英夫役)



>>>月1回、1話1時間放送というのはアニメ作品としては変則的ですが、
アフレコをする際にあたって印象は?


佐藤政道さん
前の日にあまり飲まないとか(笑)、ちゃんと寝るとか、体調を整えることはあると思いますけど、演じることに大きな違いはなかったですね。月に1本ということで、全く忘れるということはないのですが、忘れないようにするために・・・、(矢島さんに向かって)何か対策法とかって考えてるの?


矢島晶子さん
忘れないように、の対策法としては、次録る時に、自分の家のテレビで見ることです(笑)
ちゃんとビデオに撮って、毎日毎日見ることです(一同笑い)



折笠富美子さん
私は今日、後半の最後の部分からしか出てないですけど、前半を観ていて全然長さは感じませんでした。演じている側の自分がマイクの前に立つ時も、特に1時間だからという変な気負いというのもなく、作品的に逆に1時間だから細かい部分が描けるので、いいことだと思います。


小山力也さん
僕も、今日は(出演が)後半だけだったので、ずっと観ていたんですけども、劇場用アニメみたいだなと思いました。良い意味で、いろいろな試みがあるような、ずっとしゃべりぱなしで演じるのではなく、すごく良い意味での余裕がもてるような作品だと思いました。芝居に余韻が持てるような気がして贅沢だな、と思いました。

高橋ナオヒト監督
ベースにあったのは、1時間のTVドラマですね。僕が、前にやった作品は15分モノの「鋼鉄天使くるみ」なんですけど、15分モノであろうと1時間であろうと、やっぱり1本は1本なんですよね。起承転結が必要で、単純に30分モノを2本くっつけたような構成にするわけにはいかないんですね。と、なると、中にいっぱい情報を詰め込んでいかなくてはならないんですど、この「フィギュア17」という作品に何を詰め込むかというと、やっぱり“人間の心”という気持ちの部分なんですよね。いままで、テレビアニメに関してなかなかそういう部分がやりずらかったので、あえてアニメ的な考え方をせずに、実写的というか実際の役者さんが演じているんだ、という生の感じを意識しつつ作りました。もちろん絵は絵なんですけれども、その辺の試み方としては、1話は非常にうまくいっているかなと思います。アニメーション作品としては、ありそうでないものになっているのでは、と思っています。



「フィギュア17」アフレコ取材 #3へ続く